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2012年12月31日 (月)

神様、僕たちはなんて無力なんだ

Tachikomasennyouki_2

タチコマプラモ 


これを画像処理すると

Redtachikoma_2

3倍早くなります。
             

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年末、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
がぶさん、脱捨利三昧しました。
ひっそりと眠るがぶさんコレクションたちは、色々なところにドナドナされていきました。
犬小屋にしまいこまれているよりも、使い込まれて付喪神になっておしまい!
では、2012年最後の攻殻台詞参ります。




「神様、僕たちは何て無力なんだ」




#23硝煙弾雨BARRAGEより、ご存知タチコマの泣かせる名台詞です。





発言環境:
テロリスト認定され解散に追い込まれた9課。メンバーが次々にとらわれていく中、バトーは素子と別れ一人潜伏し、機をうかがう。
『まぁ、自分の命。なんに使おうが自由ってこった』
危険を承知で素子のセーフハウスに向かうバトー。彼の目的は別れ際の素子が付け忘れた馴染みの時計だった。彼女の外部記憶に相当するものを自分の意志で取り戻しに来たバトーを待ち構える海自テロ特殊部隊”海坊主”が襲う。目を盗み一人仕留たのも束の間、強化外骨格が彼を待ち受けていた。追い詰められたバトーの危機を救ったのは、かつてラボ送りになったはずのタチコマたちだった。老健施設の爺さんにもらった榴弾をチームワークで絶妙のタイミングで放つ。しかし、弾は不発だった・・・・・・。
武器を失ったタチコマは303型に次々と撃破され、蜂の巣にされていく。
自由に動く足も奪われ、射的の的のように嬲られるしかない。
「バトーさんを助けたい」この思いすら遂げられぬのか・・・・・・
タチコマは自らの無力感と悲しみに呟く





と、いうがぶさん目線の解釈が↑です。




BARRAGEは軍用語で弾幕のことです。
味方を援護する集中砲火で、硝煙弾雨とは言いえて妙な題名かと思います。
このエピソードのキモは、素子の大事な腕時計を命がけでとりにいくロマンチストなバトーさんと、バトーさんを命がけで助けにいくタチコマたちでしょう。



タチコマは以前に『神ってやつのことがわかる気がするんだ』と語っています。
彼が”神”をどう結論付けたかは定かではないのですが、機械であるタチコマが神様のことを語る、ということにここでは意味があると思います。
神を語るまでに進化したAIは、自己犠牲も身につけていました。
並列化の果てに個性を得て、それでも一つの欲望で統一されていました。
「バトーさんを助ける」


自己犠牲も厭わず、大事な人のために戦うと自分で決めたAIたち。
彼らの器官なき体=欲望のみで動く体は鋼鉄とチタンとでできているのは間違いないのですが、友を思い、戦う姿を機械の塊と最早見られなくなります。
自己犠牲は逆にいえば自我が弱いともいえるのかもしれません。
『自分、自分』と安全なところに身を置くほどに彼らの自己防衛能力は育っていなかったのだ、ともみられることでしょう。
しかし、彼らは蛮勇で死地へ赴いたのではないのです。
危険は承知、そこにバトーさんがいるから助けに行くだけ。
彼らの優先事項が「バトーの身の安全の確保」であり自分たちが破壊されることに興味がなかった、と言うだけなのだと思います。
そして、絶対的武力の差で万事休すとなったとき、彼らの脳裏によぎったのは無力な自分たちの姿でした。
バトーを救うために来たのに。なんの役にも立たなかった、無力な自分たちでした。



遠いところで見ているかもしれない、僕たちとは違う大きな力の持ち主。
神様
僕たちは貴方から生まれたわけではないけれど、神様
小さな生き物です、僕たちは、神様。
好きな人も助けることはできません。



絶望に覆われかけ神様の名を口にするのは、自分の矮小さを非力さを思い知るとき。
機械の塊、欲望する機械でできたタチコマは神さまのことを考える。
タチコマが「神」を口にすることで、ゴーストが彼らの中に芽生えたのかもしれない、と思わせられる重要な台詞です。



しかしこのあと、『お前たちが獲得したものは無力などではないぞ」と声がします。
紛れもなく少佐の声。
その声に奮起して、タチコマは攻撃に転じます。
捨て身の攻撃で榴弾ごと自爆する道を選んだタチコマ。
そのとき、視界の隅に映ったバトーの無事な姿。
安心して、そして哀しくなって、オイルが漏れてしまったタチコマ。
それからバトーに別れを告げながら303型に最後の攻撃を行い、自爆し本懐を遂げるのでした。


友情、思慕、自己犠牲、別離の辛さ、神への意識


どれをとってもタチコマが個性を獲得した証です。
神を語る機械は既にモノではなく付喪神=九十九神なみに魂の或る存在と認定してもいいでしょう。




使用例:。
とても哀しいとき
絶対的力の差、って知ると逆に諦めついちゃって感想すらでてこなくなるもんな。
それよりは「哀しいなぁ、むりょくだなぁ」って思うときがよい。
神様を信じているかどうかはこの際問わないものとする。









ではみなさま、よいお年を
神様、今年もありがとうございました(と、上を見上げてみる)






蛇足

この回では少佐のランジェリーコレクションが垣間見れるというのも、乙
Fカップくらいだね、あれ。
いつもスポーツブラみたいなのばかり着てるのに、いつ使うのかしら???



蛇足2
時計がカルティエのレッタンゴロだというのは既出のとおりですが、誰からもらったんですかねぇ?

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