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2012年10月14日 (日)

元気です ありがとう どうぞ

Cap002

アンナ・カリーナさんです。
きれいです。

アルファヴィルを見た感想を少々。
表題は劇中でアルファ都市=アルファヴィルの住人が使う挨拶の言葉。
3つセットで使うことで、おや?という非人間感を与える言葉。




攻殻機動隊SAC#3ささやかな反乱の元ネタがゴダールの2作品であることは既出のとおり。
勝手にしやがれ、とアルファヴィルだ。
勝手にしやがれはヒロイン役のジーン・セバーグに似せてアンドロイドジュリがカスタマイズされており、台詞の引用が認められている。(参照:攻殻事典;勝手にしやがれ)



アルファヴィルではいかがかな?



以下ネタばれ含みますので閲覧注意です。




主演エディ・コンスタンティーヌ/アンナ・カリーナ
カリーナ嬢がものすごくきれい!きれいすぎて人間ぽくないところがまたいい。

Cap003

ロシアっぽい顔立ちに、つけまが味付けのり並みの厚さで盛られているので極めて作り物っぽいが、まじきれい。
この角度だとソフィー・マルソーに似ている。
ロシア人でもフランス人でもなく実はデンマーク生まれでゴダールの奥さんのようです。
勝手にしやがれのオファーを断った彼女ですが、プロポーズは受けたんですね。
ゴダールのアプローチがすごかったんでしょう。だって、まじきれい<しつこい


エディ・コンスタンティーヌは50年代のTVシリーズ「探偵レミ・ーコーション」役で人気のあった人らしい。
アルファヴィルはこのレミー・コーションがなぜか”003”というコードネームを持つ諜報員と言う設定になっている。
いつのまに女王陛下の僕になったのやら・・・・・・


DVDの作品説明では
1984年、左利きの探偵と知られるレミーコーションは星雲都市アルファヴィルへフォン・ブラウン博士救出と先に派遣され消息を絶ったエージェント・アンリを捜索するためにやってきた・・・。
というものですが、解説見て「それが目的かー!」とわかった次第。
映画見ても「レミー何しに来たん?銀河を超えてナンパしにきたん?」としか思えなかった。


アンリは廃人みたいになっていて、結局死ぬのだけれども、彼が自分の目的を思い出す末期に遺言を残す。
α都市を支配するα60というマザーコンピューターを自滅させろ、と
沈黙、論理、安全、慎重なんて標語が掲げられているように、アルファヴィルはコンピューターにより支配された街だったのだ。



理想社会α都市。集団的階級社会を理想として作られた街。
生きることを断念させる方法を用い未来への未知をなくした街。
ここで暮らす人間はは「なぜ」という言葉の意味がわからなくなる。
適応するか自殺するしかない街。



α60という中枢記憶が全てを管理する都市は一見美しく整然としているが歩くものの大部分はアンドロイドのようにみえる。
実際機械化されているかというと不明だが、3級誘惑婦という魅力的な名前の商売の女性は体のどこかにナンバーが打ってある。そしてアンナ嬢演じるナターシャ・フォン.ブラウンにも。1984年当時はバーコードが一般的ではなかったのかな。
記者を名乗るレミーのカメラがえらく旧式であるのはご愛嬌。
旧式デバイスへの熱きノスタルジーがそこにあるんだ。



α60は自問自答しながら成長してきたコンピューターのようだ。
思考するAIというよりターミネーターのアレだな。
哲学や詩を聖書と言う名の辞書からことごとく排除していく姿は、タチコマの奥深さには全く及ばない。焚書してるといつか焼かれるぞ?



α60の極端な行動は言論統制に留まらない。
非論理的行動をとると死刑になる。
例えば、妻が死んで泣くと死刑。盗人のジョークで笑ったら死刑。泣くのは禁止。
情緒というのは哲学や詩を理解するのと同じところにあるのだろうな。
α60にはそれが無い。君は狙撃管制ロボ以下です。



そしてαたんの選んだ死刑のスタイル:意味不明
飛び込み台の上に死刑囚が立っている→後ろから銃殺→プールに落ちる→水着のお姉ちゃんたちがナイフで止めさしに泳いでくる→ぐっさぐっさぐっさ・・・・・・
オンディーヌみたいな狂気のお姉さんが見せたのはシンクロナイズドスイミングでした。
α60は情報を入れすぎてかなり混乱をきたしている模様。




現在のインターネットに相当する言葉で遠隔通信という言葉がでてきます。
”遠隔通信で予約したものだが・・・・・・”
ネットで予約してます、がぶです、二泊です。みたいな。
今見ると普通に見える。
ゴダール、先見の明あり。




そしてなぜか台詞には日本もでてくる。
トーキョーラマとかいう街がある日いづる国としてW
幸福な国、として扱われてるのは、別にゴダールが日本ひいきなわけではないと思われるが、ある国よりはましな扱い。
中国なんか”生きることを断念させる方法は中国人が30年前につくった”といわれ、
集団自殺論理を考えた国扱いだから、それよりまし
スウェーデン、ドイツ、アメリカはα都市のようになっているらしい。
ゴダールの各国へのイメージってそんな感じ。




で、結局正体がばれてレミー処刑されそうになるところを逃走。美人のアンナ・カリーナとフォード・ギャラクシーで真夜中のハイウェイ疾走するのだ。
αヴィルを二人で無事脱出しました、めでたし、めでたし・・・・・・



おや、当初の目的は?
(途中から博士のことはどうでもいい感じになってきたレミーであった)








最後まで見たけどアルファヴィルから攻殻機動隊に引用した台詞は無いと思う。
車で逃走のシーンは確かにαヴィルでよい。
しかし二人はめでたく逃避行に成功するのだ。
ささやかな反乱の横顔の台詞もないし。
勝手にしやがれなのか?あれは・・・?




すごくいい!ってほどではありませんが哲学っぽくてどこ都市?っていう未来感や女優の美しさに見る価値アリ、と思います。
フォン・ブラウン博士の以前の名前がノスフェラトゥだったというのも小さなおもしろさ。
言葉遊びのレベルはイノセンスより上です、さすがゴダール監督。

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