« ド・ラ・メトリさんはコーヒー党 | トップページ | やっぱり岩波がすき »

2012年10月28日 (日)

持ち物は持ち運べるだけ

Batoumotokoannnejituhanbokuhapost_2

自作バトーにセブンを着せて、素子にアンヌの格好させてます。
ポスタリングでウルトラシリーズ色を再現したかったのですが、限界。
若気の至りとはいえ、つくづく、ふざけてますねぇ。

ふざけついでに本日の『バトー君にとどけ』はじめます。
本日の台詞はこちら↓




元々あいつの所有物は脳みそとゴーストだけだった。もっとも本人はその存在すら疑ってたがな。




バトーが破壊したガイノイドの情報を取りに所轄へ出かける車中でのバトーの発言。
トグサが『失踪扱いなんだってな』、といったあとにバトーが返した台詞が上記です。



義体も電脳も、記憶すらも政府の持ち物であるから、自分のものといえるのはみたこともない脳みそとゴーストだけだ、ということは既にG.I.Sで語られていました。
素子は自前の脳みそがなかったらどうする?ということを原作で冗談半分に女友達に聞いています。
ゴーストというものも信じる根拠がない、むしろ電脳が作り上げた都合のいい人格であり、もしかしたら誰かのプロデュースによるもので自分なんてものは初めからいないのではないか。
G.I.Sで随所にみられる素子の疑念。
彼女はうすくらい部屋で目覚めて目の前に手を広げ眺める。
それを広げ指の動きを確認する。




「自分が自分であることを確認するには実に多くのことが必要なの」




ずっと疑っていたのは、自分と言う存在が誰かのシナリオで動くだけで、自分の意思などあるように思わせられているだけではないか、ということ。
肉体との連結が強固で随意に動かせようとも彼女の疑念は消えなかった。




バトーは素子の懊悩に気づきながらそれを掬う手を出させてもくれない彼女に、かつてイラついていました。
自分の脳の存在も疑わしいと思う女は、目の前の長年の相棒については自分のものとは思ってくれてない。
いや、自分のもの!とか、俺のもの!とかいっても色恋の話じゃないから。




ただ、バトーにすれば彼女は永遠のポイントマンで自分の目の前を進んでいるべき女なのだ。それほどには彼女がバトーのことをみてはいなかった、ということが彼には辛い(のだと思う)
素子の後ろを守れるものが自分しかいないと自負する男が、彼女にとってそうでもなかったなら自分は何者だったのか。
しょぼーん、となったってしょうがない。




何も省みずどこかへ行ってしまった女。
彼女が省みなかったものの中にバトー自身が入っていると思えば、おじさんの落ち込みは普通の反応だ。。
自分は彼女のものではなかった。
まぁ元々あの女は自分のものであると思っているものなんて自前の脳とゴーストくらいのものだったし、脳みそだって脳郭の蓋をパッカーン!と開けて、でてきたのが豆腐一丁だったらどうするよ、くらいのことも考えていたわけで・・・・・・




「元々あいつの持ち物に俺が入る余裕もなかったんだよな」




脳みそすら疑う女だぜ?
むりだよな、しんじるったって、優先するのは脳みそのほうが先だろ
みそには勝てねぇよ、みそには・・・・・・




と、そこまでいいきかせるバトー。
俺たちの月日ってなんだったのかなぁ、とたそがれるのも無理ない。






「もともとあいつの持ち物は脳みそとゴーストだけだった。」






俺はそこに入ってない。
判ってる、わかってるって、そんなこと・・・・・・




とかいいつついつでも素子さんを探すバトーさんでした。
そして、そんな彼を彼女はいつでもじっと見ているのでした。
完全な感情のすれ違い。それもこれも思わせぶりな台詞で通しているから。
お互い、もう少し話し合ったほうがいいんじゃないですか?
ちゃんと、人間の言葉で。

|

« ド・ラ・メトリさんはコーヒー党 | トップページ | やっぱり岩波がすき »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 持ち物は持ち運べるだけ:

« ド・ラ・メトリさんはコーヒー党 | トップページ | やっぱり岩波がすき »