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2012年10月18日 (木)

白兵ってどのへんが白いのだろう?

Motokorepaintposter_3

素子フィギュアの横向きがあったのでポスタリングして掲載。
原作どおりで、アツ過ぎずウェット過ぎずエロ過ぎず好き。

イノセンスを考える会、だいぶ小ざかしくなってきたので方向転換しよう。



もともと格言だの名台詞だのってのは「そういうこと言った人がいた」くらいにしか考えてない。台詞集とかいうものは、オタクが集まったときに使う隠語としてつかわれるのが正しい。
小難しい言葉遊びの世界から軟弱な世界へ目を向けることにする。
イノセンスよりバトーと素子の会話からあのときの彼と彼女の気持ちを推定してみる。
久々にがぶさんの妄想全開だ。
もちろん、立ち位置はバトーを温かく見守る、これに尽きる。




「・・・あれを相手に白兵になったら保証できねーぞ」
「・・・始めるわ」




ハダリにロードした素子が緊急端末から船内を制圧する、といったあとの会話です。
素子は緊急端末へ接続している間はガイノイドを動かすことはできなくなっています。
おまけにバトーまで補助端末に繋ぐので、彼も電脳を使った攻撃はできません。
彼らがハダリ洪水と闘うにはアナログな方法しか残されなくなった、という状況です。



ここでいう”白兵”が白兵戦の略であることは皆さんお分かりの事と思います。
白兵戦と言う言葉に血なまぐさい、ナイフを使った近接戦、のイメージをもっていたがぶさんは、「兵が白い、ってどういう状況?」と思っていました。
本来「白兵」だけだと敵を斬り突き刺す兵器、刀や槍などの総称と言う意味のようです(広辞苑)
白刃をもつ凶器のことだそうです。



残弾も少ない、電脳も使えない
頼りは自分の体に刻まれた格闘のセンスのみ、と言う状況で次々現れる殺人人形と闘わなければならない。
「9課の弱点は何だと思う?それは数だ」とGIGで素子がいったように圧倒的物量差で迫るハダリとの戦いはいい目がでそうもありません。
それでも素子はバトーの警告を聞き流し、「・・・始めるわ」といい
バトーは「保証できねーぞ」とかいいながら自分も結線したままアナログの部分だけで戦う準備を始めます。
このあたり、絆の濃さがよく出ていると思います。



「行けよ、ポイントマン。後ろは俺が固める、昔のようにな」



これを言ったバトーは照れていました。
嬉しさを隠すがごとく。
彼にとっては素子が進む道が自分の道で、自分は彼女の後ろを守るのが当たり前と思っています。
素子も「保証できねーぞ」というバトーの台詞を全く意に介してない。
バトーなら自分の仕事が終わるまで必ず持ちこたえる、と思っている。
口でなんと言おうともそれは絶対間違いのないことなので、彼女は聞こえてないかのように「始めるわ」と先に進む。
信じる、とかいうのでなくそれが当たり前だと思っている。
このへんに少しだけ、ほんの少しだけ素子の甘えがみえるのだ。




バトーなら大丈夫よ。
データで生きている存在ならそんな不合理で非論理的思考は浮かばないでしょう。
電脳が使えるならまだしも、少ない弾数で義体用戦闘プログラミングを施された義体を何百と相手にする。残弾わずかなこの状況ならコンピューターは「撤退」を指示するはず。
しかし、ネットの中で多数の意識と癒合したはずの素子さんは、長年の相棒が必ずやってきたことを今回も果たしてくれることを疑いもしなかった。




素子のバトーへの信頼は尋常ではない。
もう草薙素子でもないのよ、思い出なんてないわ、的なふりしてるが、今回のエピソードで彼女のゴーストがバトーに深く喰われていることがよくわかる。
バトーの歯型が素子のゴーストにくっきり刻まれてるだろ、あれ。




「また無茶なこといいやがって・・・(ぶつぶつ)」
「あんたならやれるわ」



そんな会話に置き換えられるこのやりとり。
絆の深さはゴースト領域にもぐってみないとわからんなー。
相当、根深そうです。

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